大企業のVはなぜ伸びないのか

VTuber事務所に参入したソニーやavex、ブシロードなどの大手企業が、にじさんじやホロライブほど成功していない理由は何だろうか。

 

それは、ファンと共に少しずつ成長していくという手順を飛ばしているからだと考える。

流行ってるからいっちょかみするか、という企業の上から目線が透けて見えた。

配信界隈はファンの熱量が物を言う。

最初からファンを冷ましてどうする!せっかくデビューした子が可哀そうだ。

 

黎明期ならともかく、現在はリスナーの目も肥えている。

少し金を掛けたから人気が出る、という状況ではない。

持続的なプロモーションと戦略的なブランディングが不可欠である。

 

また、見た目のクオリティも重要な要素だ。

有名な絵師、実績のあるモデラーに依頼するのは必須だ。

個人Vだって見た目には力を入れている。企業が負けていたら話にならない。

 

加えて、方向性を定めつつも、基本的には配信者の自由を尊重することが求められる。

コンプラはともかく、それ以外の独自ルールを強いると自由度が奪われ、結果として面白い配信がしづらくなる。

 

これらの条件をクリアした上で、デビューしたタレントが努力を重ね、初めて人気が生まれる。

長期的な育成とファンとの関係構築が不可欠なビジネスであり、短期間で成果を求める企業とは相性が悪い。

 

現在、にじさんじ、ホロライブに次ぐ第3勢力として注目を集めているのがぶいすぽを運営するBrave groupだ。

FPS、バトロワ等のゲーム特化型Vはゲーム配信の需要と合致し、確固たる人気を獲得している。

Brave groupの上場が実現すれば、VTuber業界は更なる盛り上がりを見せるだろう。

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